R3が爆値上げ!キヤノンのカメラ価格が大幅改訂される。日本では?

キヤノン EOS R3 ボディ

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2025年6月、アメリカでキヤノンのカメラとレンズの価格が値上げされたニュースが話題となっています。特に、Canon EOS R3が3999ドルから5399ドルに大幅値上げされ、日本では下取り価格が25万円前後のカメラが大幅値上げされかなり驚きました。この値上げの背景には何があるのか、そして日本国内のキヤノンカメラの価格に影響はあるのか、詳しく調べてみました。

アメリカでのキヤノンカメラ値上げの詳細

値上げの規模

キヤノンUSAは、2025年6月23日までにほとんどのカメラとレンズの価格を値上げしました(Canon Price Watch)。以下は主な値上げ例です。

モデル名旧価格(ドル)新価格(ドル)値上げ幅(ドル)
Canon EOS R3399953991400
Canon EOS R16799500
Canon EOS R5 Mark II4299(発売時価格に戻る)

特にEOS R3の1400ドルの値上げは、約35%の上昇率で、消費者にとって大きな負担となっています。また、再生品(リファービッシュ)のEOS R3も4859ドルに値上げされました。

値上げの原因

この値上げの主な原因は、日本からの輸入品に課される関税です。2025年4月時点で、米国は日本からの輸入品に10%の関税を課していますが、24%への引き上げが提案されました。しかし、日米間の交渉により、この引き上げは一時停止中です。関税は輸入コストを増加させ、キヤノンUSAはこれを価格に転嫁せざるを得ませんでした。

さらに、中国からの部品供給にも関税が影響している可能性があります。キヤノンのカメラには日本製以外の部品も含まれるため、複雑なサプライチェーンのコスト増が価格に反映されたと考えられます。

消費者への影響

アメリカの消費者にとって、この値上げは購入計画に影響を与える可能性があります。一部の小売店(例:AmazonやB&H)では、値上げ前の在庫が残っており、旧価格で購入できるチャンスが残っています。また、キヤノンUSAは2025年7月7日から「Trade-in Trade-Up Program」を開始予定で、値上げの影響を軽減する施策を検討中です。

日本国内でのキヤノンカメラの価格動向

日本国内では、2025年6月時点でキヤノンカメラの価格改定に関する公式発表はありません。キヤノンジャパンのウェブサイトやプレスリリースをチェックしましたが、国内向けの値上げ情報は見つかりませんでした。これは、関税が米国への輸出に課されるものであり、国内市場には直接影響しないためです。

過去には、2022年10月にキヤノンジャパンが19機種のカメラと42本のレンズの価格を値上げした事例がありますが、最近の情報では同様の動きは確認されていません。

日本はキヤノンの本拠地であり、カメラの生産の多くが国内で行われています。そのため、輸入関税の影響を受けず、価格が安定しています。また、キヤノンジャパンは国内市場での競争力を維持するため、価格を据え置く戦略を取っている可能性があります。

日本の写真愛好家やプロのフォトグラファーにとって、現時点では価格の変動がないため、従来通りの価格でキヤノンカメラを購入できます。円安の影響で海外製品が値上がりする中、国内生産のキヤノンカメラは相対的に価格競争力があると言えるでしょう。

今後の見通し

アメリカ市場

アメリカでは、関税率の動向が価格に大きな影響を与えます。24%の関税が実施されれば、さらなる値上げが予想されますが、日米交渉により関税率が引き下げられる可能性もあります。キヤノンジャパンは、米国がカメラ市場の25%を占める重要な地域であると述べており、値上げの影響を最小限に抑える戦略を模索中です。

日本市場

日本国内では、関税の影響がないため、当面の価格安定が予想されます。ただし、グローバルなサプライチェーンの変動や円安の進行が間接的にコストに影響を与える可能性は否定できません。キヤノンジャパンが今後どのように対応するかは、引き続き注視が必要です。

キヤノンの戦略

キヤノンジャパンは、日本での生産比率が高いことを強みとしており、関税の影響を受けにくいポジションにあります。一方で、米国市場での需要減退を補うため、他の地域(欧州やアジア)での販売強化を検討する可能性があります。

まとめ

アメリカでのキヤノンカメラの値上げは、日米間の関税問題に起因していますが、日本国内では現時点で価格に影響はありません。日本の消費者は、従来通りの価格で高品質なキヤノンカメラを購入できる状況が続いています。ただし、国際的な貿易環境の変化により、今後の価格動向には注意が必要です。

写真愛好家の方は、最新情報を確認しながら、購入のタイミングを見極めることをお勧めします。アメリカで購入を検討している方は、値上げ前の在庫を活用することで節約できる可能性があります。

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