年収1000万円以上のビジネスエリートが落語を聴く9つの理由 仕事・人生のヒントは落語にあり

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ビジネスエリートは、なぜ落語を聴くのか?
レビュープラスさんより送っていただきました。ありがとうございます。
年収1000万位以上の約半数は落語好きだった。
帯に書かれたこの言葉が印象的なこの本。
ビジネスエリートは、なぜ落語を聴くのか?』(横山信治著、石田章浩著、日本能率協会マネジメントセンター)は、ともに落語家を経験されたビジネスエリート2名による共著です。

著者の横山信治さんと石田章浩さんの紹介

横山信治さんは、1982年日本信販(株)入社、営業成績全国最下位のダメ営業マンから全国NO.1営業マンへ。その後、日本初のモーゲージバンクSBIモーゲージ (株)設立に参加。当初4人でスタートした会社を、従業員250名、店舗数191店舗の上場会社へ成長させる。東証1部上場の金融グループにて役員や社長を経て、2014年4月に独立。現在は(株)オフィス・フォー・ユー代表取締役。小学校の頃、落語家の笑福亭松鶴に入門し、最年少プロ落語家としてテレビ、ラジオ、劇場に多数出演。芸名は笑福亭手遊(おもちゃ)、笑福亭鶴瓶さんの元兄弟子。
石田章浩さんは、岡山県出身の放送作家。日本脚本家連盟員・日本放送協会会員。プランナー&ライターズオフィス、(株)フォーチュン ソワーズ代表取締役。日本大学在学中に三遊亭円楽(当時は楽太郎)に弟子入り。落語家になるも数年後、放送作家に転身。以来、25年以上にわたり、各キー局のあらゆるジャンルのテレビ番組で企画・構成を担当。最近の主な担当番組は「世界ふしき発見!」「TVチャンピオン」「情報プレゼンターとくダネ!」「BSフジ LIVEプライムニュース」など。

日本で成功している人は「落語」好き

石田さんは大学時代、横山さんはなんと小学6年生の頃に落語家の世界に身を投じ、落語の世界で学んだことをその後の仕事に生かしてきたとおっしゃっています。石田さんは「落語を知らなかったら今の私はなかった」と断言されてます。

「落語なんてビジネスとは関係ないのでは?」そう思われるかもしれません。ですが実際に、我が国で成功している人の多くが「落語」をよく聴いているのです。(「はじめに」より)

どんな人が読んでいるのかというと、ソニーの社長・副会長などを歴任した中鉢良治氏、ボストンコンサルティンググループ日本代表の御立尚資氏、丸三証券社長などを歴任した中村康男氏、三菱UFJ信託銀行最高顧問の上原治也氏、カルピスの社長などを歴任した石渡総平氏、明治安田生命保険特別顧問である関口憲一氏、ワタミグループの渡辺美樹氏、などなど。
また、古くは夏目漱石や正岡子規、志賀直哉、谷崎潤一郎、芥川龍之介などの文人、渋沢栄一や吉田茂、高橋是清といった歴史に名を残す実業家や政治家が大の落語ファンだったことも有名。

ビジネスエリートが落語を聴く9つの理由

ではなぜ、年収1,000万円以上のビジネスエリートは落語を聴くのでしょうか。

(出版前の事前調査によると)回答の中には「好きだから聴いているだけ」、「仕事に役立てようと思って聴いているわけではない」というものも多くありました。ところがそういう人の回答も含めて、詳しく分析していくと「ビジネスで成功している理由」と「落語という伝統芸能が持つ特徴」がどんどん繋がっていきました。そう!ビジネスエリートと呼ばれる人の中に驚くほど落語好きな人が多いのは、偶然ではなく必然だったのです。

落語からは、仕事に、そして人生に大事なノウハウをたくさん学ぶことができる。成功者たちは意図しているか、いないかにかかわらず、落語から学んだことを仕事に生かしていると筆者は説明しています。
ネタバレになりますが、ビジネスエリートが落語を聴く9つの理由を簡単に抜粋してご紹介しておきます。

理由1. 笑いは「究極のスキル」である

ユーモアセンスは優れたリーダーの必須条件。笑いを制するものがビジネスを制す!

理由2. 落語から「話し方」を学んでいる

演説の名人、小泉進次郎氏をはじめ、多くのエリートが落語に学んでいる!

理由3. 落語で「文章力」を磨いている

落語の構成はきわめて論理的、落語からの文章の型、論理的構成力を学ぶ!

理由4. 落語で「ストレス解消」している

落語で笑えば、日々戦うエネルギーが養える!

理由5. 落語で「脳トレ」している

落語を聴くと脳が活性化する!

理由6. 落語から「スマートさ」を学んでいる

さりげない身のこなし、「粋なはからい」が身につく!

理由7. 落語から「生きる知恵」を学んでいる

学校では教えてくれない「世渡り力」がものをいう!

理由8. 落語を聴いて「自己承認」している

落語とは業の肯定、ありのままを認めよう!

理由9. 落語から「懐の深さ」を学んでいる

懐が深く、度量が広い、人間の「器」が広がる!

落語で人生教育

ここまで読んでいただき、「ビジネスエリートが落語を聴く理由」が簡単ではあるが大体分かったっていう方。実は、この本にはまだまだ先があるんです。ここまで紹介した内容は、全ページの約24%ほどの内容しかありません。私もこの本を読み始めてから、第1章で「年収1000万位以上のビジネスエリートが落語を読む理由」が終わってしまったので、全6章のうち残りの5章には何が書いてあるのか、気になって先を読み進めました。
ここから先に書かれているのは、著者が落語家時代に経験したエピソードを交えた「人生教育」です。
第2章から第6章までの内容は以下の通り。

第2章「落語に学ぶ!人間関係が良くなるコツ」
ビジネスパーソン、いや人間の悩みナンバー1ともいえる「人間関係の悩み」を解決するヒントを、落語家時代のエピソードを交えてご紹介。
第3章「落語に学ぶ 最強の伝え方メソッド!」
日常会話やプレゼン、スピーチに落語のノウハウを応用するためのスキルを紹介
第4章「落語が教えてくれた成長のルール」
成長のルール。稽古と工夫と研究。
第5章「落語が教えてくれた覚悟の磨き方」
スランプや逆境。厳しい時期を乗り越えて大輪を咲かせる人、逆境に負けてしまう人、その差は「覚悟」にある。
第6章 ビジネスパーソンのための「落語ガイド」

この本全体の雰囲気というか、文章表現を読んで感じたのが、学校の先生から優しく教わっているような暖かさ。品があるというか言葉選びがうまいというか、これも元噺家さんが書かれた本だからでしょうか。また、本に使われている数種類のフォントの使い分けや、所々に使われている芸紋もそんな温かい印象を受けた一助になっています。
正直、予想外にいい本でした(言い方悪くてごめんなさい)。
最後に「おわりに」から抜粋。

落語を肩肘張って聴きに来る人はいません。落語を聞きながらノートにメモを取る人もいません。あくまで気分転換です。たわいもない話を聴いて、大笑いして、リラックスする。それだけです。でも、それが現在のビジネスパーソンにとってとても重要なことではないでしょうか。(「おわりに」より)

この本を読んで、20年ほど前のことを思い出しました。高校生の時、笑点のメンバーが近くの体育館にいらっしゃって、落語を生で聴いたのを覚えています。どなたがいらっしゃていたのかすべては覚えてませんが、鮮明に覚えているのが歌丸さんの話。
演題は覚えてませんが、クラスメイトだけでなく、会場全体が、とにかく終始大爆笑でした。同じクラスの後藤って奴は、大爆笑しすぎて「プッーー!」と屁までこく始末。それでまたそいつの周りにいた私も含めて、大爆笑。落語聴いて大爆笑!屁こいた後藤で大爆笑!その場面は今でも鮮明に覚えてます。
後藤、元気かなぁ。

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