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やる気は、伝染する
友人より薦められて借りてきました。これ、かなりの良書です。人に薦められた本って、あんまり読む気がしないもんなんだけど、読み始めたら夢中になって一気に半分まで読んでしまった。
サイバーエージェントの社長、藤田晋さん。見た目から、物静かな人なんだろうなと感じていた印象が180度変わってしまった。
生まれからサイバーエージェント設立まで
藤田晋(ふじた すすむ)さんは1973年、福井県鯖江市に生まれる。中学では生徒会長を務め、高いリーダーシップを発揮していた。高校時代には進学校に通うも、ミュージシャンを目指してバンド活動に打ち込み、将来は音楽で食べていくつもりだったが、自らの才能に限界を感じて断念。たった一度の人生を平凡に終えたくないという強い思いから漠然と「起業家になる」という夢を選択する。
高校3年の夏(遅すぎでしょ!)、それまでほとんど手をつけていなかった受験勉強に一念発起して取り組み、青山学院大学に現役ストレート合格(ドラゴン桜かよ!)。在学中は雀荘のアルバイトに熱中し、実社会での「勝ち方」を独自に学んでいく。
大学卒業後は人材系ベンチャーのインテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社。入社当初から営業成績が非常に優秀で、新人ながら数か月で全社トップクラスの売上を叩き出し、社内で一目置かれる存在となった(Xとかでその頃の動画見て、やっぱこの人すげぇと刺激受けまくり)。しかし「自分で会社をやる」という初志を貫くべく、わずか1年で同社を退職。1998年3月、サイバーエージェントを設立。
サイバーエージェント創業と飛躍
サイバーエージェントは、創業当初はインターネット広告代理業を主軸としてスタート。ネット黎明期での挑戦にもかかわらず、数々の困難を乗り越え、2000年には史上最年少の26歳で東証マザーズへの上場を果たす。
同社はその後、ブログサービス「Amebaブログ」や、スマートフォン向けゲーム、インターネットTV「ABEMA」などへと事業領域を拡大。2020年代には、売上4,500億円以上を誇る総合インターネット企業へと成長している。
藤田晋の人物像と逸話
藤田さんは「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンを掲げ、経営を実践している。「運は有限ではなく、正しい選択と努力を続ければ、複利のように増えるものだ」と語り、日々の積み重ねを重視してきた。
創業当時の週110時間労働の逸話が知られているが、実際は効率的に仕事をこなしながら1日6時間程度の睡眠も確保していたという。極限まで集中し、短時間で成果を出す働き方は今なお多くのビジネスパーソンの参考になっている。
また、藤田さんはプロ雀士顔負けの実力を持つ麻雀プレイヤーでもあり、2014年には「麻雀最強位」のタイトルを獲得。麻雀を通じて読み合いや勝負勘、そして「流れ(運)」の重要性を体得しており、それが経営判断にも生かされているという。
藤田晋になりたいなら、まずこの3冊
とまぁ、とんとん拍子(そんな簡単なものじゃないけど)に見える藤田さんの日常は、常に目標を頭に描き、その目標にとって必要なことをひとつひとつ塗りつぶしていくという、とてもハードなものでした。スゴイ行動力を持った人です。
そんな人の周りには、自然と同じような人種の人が集まってくるもんなんですね。「やる気は伝染する。」改めて感じさせられました。
起業家・経営者を目指すなら、藤田晋の思考と行動力を凝縮したこの3冊は必読です。
- 『渋谷ではたらく社長の告白』 自身の原点から上場までを描いた実録的ビジネス書。起業を志す者のバイブルとも言える。
- 『起業家(幻冬舎文庫)』 創業期の知られざる葛藤と決断を描くノンフィクション。夢だけでは成功できない現実を知ることができる。
- 『藤田晋の仕事学』 「どう働くか」に悩むビジネスパーソンへ。自らの失敗・成功をもとに、仕事術を体系的にまとめた一冊。
この3冊を読めば、藤田晋という人間の深層に一歩近づけるはず。どう?やる気出ました?