すべての日本人必読!未来を見通す思考力を手に入れるための「プロフェッショナルシンキング」

当サイトのリンクには一部プロモーションを含みますが、一切その影響は受けず、公正・中立な立場で制作しております。

プロフェッショナルシンキング 未来を見通す思考力
「これから先、どうやって生きていこうか…」
漠然とでも明確にでも、そう悩んでいる人にぜひ読んでいただきたい本が『プロフェッショナル シンキング―未来を見通す思考力』(宇田左近、平野敦士カール、菅野誠二 著)です。
レビュープラスさんより送っていただきました。ありがとうございます。

答えのない時代に必要な2つのこと

これは、現状に満足できていない、または、この先の将来をどうやって生きていこうかと悩んでいるすべての日本人必読の本。

21世紀はまぎれもなく「答えのない時代」である。日本という国の置かれた状況から、ビジネス、個人のキャリア、家庭内の問題など、およそ社会に出て遭遇するあらゆる問題には、誰かが教えてくれたり、どこかに書いてあったりする「答え」など存在しない。(「刊行に寄せて」から)

そんな答えのない時代に必要な2つのこと。

  1. 自分で状況を吟味し、自分の立場で考え、ひるむことなく「こういうことが言えるのでは」という仮説を出し、データや事実で実証していく「思考力」
  2. それに基づいて果敢に行動に出る「勇気」

この先どうなるのか未来を見通し、その未来が望ましくないなら自ら手を打ち、違う未来を創り出す。この「未来を見通す思考力」を養うための「武器」が本書の最重要ポイントです。とくに、実業の世界でめざましい成果をあげてきた3人の著者による「武器」は非常に興味深いものがありました。
今回は、その「武器」の中でも特に気になった部分をピックアップして紹介します。

ちゃんと自分で考えてますか?「思考逃避」の要因を取り払う

思考逃避をもたらす3つのバリア、その1

組織にしみ込んだ慣習が若手に空気を読むこと、すなわちその慣習に従うことを強要すると、本来の思考力が削られていってしまいます。当たり前とされている日常の組織行動に疑いの目を持つことが、自らの思考を鈍らせないためには大切です。(p20)

思考逃避をもたらす3つのバリア、その2

先輩・上司・顧客の言うことに対して、言われたことをそのまま鵜呑みにして摩擦をなくそうと思考逃避するのではなく、「なぜ」と自問できるように訓練を積んでいくことなのです。(p28)

ここは事例が面白いのでぜひ読んでみてください。
思考逃避をもたらす3つのバリア、その3

環境が永続的に変わらなければそれでもいいでしょうが、未来の読めないこの時代、いつまでも繰り返しの定型業務だけでうまくいく組織など、あるはずがありません。どこかのタイミングで、かならず環境変化に対応した創意工夫が必要になります。(p29-30)

思考から逃避してしまうと、奴隷になります。ちゃんと自分の頭で考えることが大切です。

問題解決思考力を身につける「なぜ?」

「何が課題なのか」を正しくとらえるために

まずはもっともらしく思えても疑ってかかることが重要です。相手に対して「それはなぜですか」という質問をする一方で、自分なりの次の考え方を頭の中で組み立てておくのです。「なぜ、なぜ」と聞きながらも、相手の答えに対して「はぁ、そうですか」と言うだけでは、議論は深まりません。相手とのやりとりを通じて、課題を明確にできるかどうかが問われます。(p35)

健全なる疑いの眼から、真の課題が見えてくるんです。
日常生活の中で訓練する7つのポイント

  1. 相手の要望・意見をそのまま鵜呑みにせず、常に「なぜ」と問う。
  2. 議論の本題を忘れない。細かいレベルの話になったら議論の対象を本筋のレベルに戻す。
  3. 未来のシナリオを描くときは、外部の状況で変わること、自分の努力によって変わること、を分けて議論する。
  4. 未来を想定する際は2年後、10年後で考える。2年後という現実に近い世界と、10年後の業容から振り返って大胆に考えてみるというのも重要なアプローチ。
  5. 自分の思い入れで判断内容を正当化できるような問題では、Go、NoGoの判断の基準・優先順位を考え、それに照らし合わせて複数のオプションを評価するという、思考プロセスの透明化が有効。
  6. 最初に見えていた課題、本質的な課題の仮説を想定し、事実関係で検証してみて、「さて、本当の課題は何だろうか」と、常に再考する癖をつける。
  7. 問題発見・問題解決においてはもれなく重複なく問題点を洗い出すことが重要。その課題を分解し、もれも重複もないサブ課題に分けてみる。

これらの訓練を重ねることで、自然にこれらが発想できるようになります。

市場環境はどうなる?「市場の未来を見通す思考力」

未来を見通す=大局観を持つための7つのポイント

  1. 世の中全体の大きな「流れ」や「うねり」を見出す。
  2. 「歴史は繰り返す」・・・時代の要請に適合した新しい形で出現する。
  3. 規制の動きは変化の大きな要因になる。
  4. 人間行為の代替。
  5. 景気循環の波、ファッションの波、などの循環的変化である「波」を考える。
  6. 村山節氏が発表した「文明の法則」を知る。
  7. 世界のGDP推移。

歴史から大きな時代の流れを学ぶことは、未来を予測するうえで極めて有益です。メモメモ。
未来を予測する7つの具体的アプローチ

  1. 人口構造変化を捉える。
  2. 一人あたりのGDPの変化をとらえる。
  3. ニッチなオタク市場を見る。
  4. アナロジー思考
  5. シナリオ・プランニング
  6. デザイン思考
  7. プラットフォーム戦略思考

未来と言っても「ある程度予測できる未来」と「新しく創り出す新しい未来」の2種類があります。デザイン思考とプラットフォーム戦略思考は後者の未来に役立つ手法です。

「顧客の未来」を見通し「未来の顧客」を創造する思考力

現在存在している顧客がどのように変化していくかという、「顧客の未来」を追い続け、同時にいまだ見ぬ「未来の顧客」を創造するための、3つの思考アプローチ

  1. 「顧客の未来」追求のための「事業構造と顧客交点アプローチ」
  2. 「未来の顧客」を発見するための「時間軸と顧客交点アプローチ」
  3. 「顧客個人の内面と外部交点アプローチ」

これらの思考法を使って、顧客と仲間の笑顔のために働いてください。そうすればきっと、「顧客の未来」のニーズが見え始め、「未来の顧客」を創造する勇気が湧いてくると、信じています。(p252)

ここのパート(第6〜8章)のボリュームがハンパないです。読み応えありすぎです。正直、自分にはちょっと難しいと思う部分もありました。これからさらに熟読します。

まとめ

正直、今の自分には難しいと感じる部分も多々ありました。しかし、これらの言葉・思考方法を自分のものにすれば、今後の生きていくうえでの大きな「武器」になるという確信はできました。
自分の未来は自分で作っていくしかありません。毎日の習慣にすり込んでいきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です