Macのクラムシェルモードでデバイスが熱くなる問題を解決!FusionDock Max 1やArrowの対策ガイド

iVANKY FusionDock Max 1

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2025年2月にレビューした(→YouTubeに公開した動画はこちら)Macの接続性を拡張してくれるドッキングステーション『iVANKY FusionDock Max 1』。もう今では手放せないほど重宝してるアイテムなんですが、4か月ほど経過した6月ごろから気温が高くなるとともに本体が異常に熱くなってることに気がつきました。前々からちょっと熱いなとは感じてたんですが、夏場になってさらに熱が高くなってきた感じです。

この記事では、M1 Max MacBook Pro 14インチを使用する私が、実際に行ったトラブルシューティングと解決策を詳しく解説します。「Mac クラムシェルモード 発熱」「FusionDock Max 1 熱対策」「Universal Audio Arrow スリープ」「macOS Sequoia 電源管理」などが気になる方は最後までご覧ください。

問題の背景

手で触れると非常に熱いiVANKY FusionDock Max 1
約46℃付近まで熱くなるFusionDock Max 1
  • 状況: M1 Max MacBook Pro 14インチをクラムシェルモードで使用し、FusionDock Max 1(Thunderbolt 4ドック)、Universal Audio Arrow(オーディオインターフェース)、Pegasus3 R4(RAIDストレージ)を接続。
  • 症状: 夏場の高温環境でデバイスが46℃以上に達し、発熱が気になる。Macスリープ時も電力供給が続き、熱が収まらない。特にFusionDock Max 1はスリープ機能がなく、待機時も温かい。
  • 目標: 発熱を抑えつつ、ワークフローを維持する設定を探る。

試した解決策

1. バッテリー設定の確認と調整

Macの「システム設定」→「バッテリー」から設定を最適化しました。

macOS Sequoia システム設定のバッテリー
設定項目変更内容効果
電源アダプタ使用時はディスプレイがオフのときに自動でスリープさせないオン→オフディスプレイオフで即スリープを誘発し、電力消費を抑制
可能な場合はハードディスクをスリープさせるしない→常にSSDや外部ストレージの電力供給を制限し、発熱を軽減
低電力モードオフ(必要に応じてオン)負荷軽減で間接的に発熱を抑える
  • 結果: ArrowとPegasus3 R4はスリープ状態に移行し、発熱が減少します(ただし、Macのバックグラウンドタスクや省電力管理により、たまに一時的にオン状態に戻ることがあります)。一方、FusionDock Max 1は外部ACアダプターで動作し、スリープ機能がないため微発熱が続きます。
  • 注意: FusionDockを完全にオフにするには、スイッチ付き電源タップに接続しスリープ時にオフにする必要があります。しかし、FusionDockにPegasus3 R4を接続している場合、電源オフでThunderbolt接続が中断され、RAID構成に影響を与える可能性があるため、電源タップでのオン/オフは避けました。

2. スリープ時間の最適化

macOS Sequoiaでは、従来の「エネルギーセーバー」にあった「コンピュータをスリープさせるまでの時間」の設定がなくなり、ディスプレイオフやスクリーンセーバーのタイミングに依存します。

macOS Sequoia システム設定ロック画面 スリープ設定
設定項目変更前変更後効果
使用していない場合はスクリーンセーバを開始20分10分(最終的に5分)アイドル時の負荷を減らし、スリープを安定化
電源アダプタ使用時に使用していない場合はディスプレイをオフにする30分20分(最終的に10分)発熱期間を短縮し、スリープを誘発
  • 警告について: ディスプレイオフを20分以上に設定すると、黄色い警告マーク(⚠)が表示され「ディスプレイをオフにするまでに長い時間このMacを使用していない場合は、電力の使用量が増える可能性があります。」とのメッセージが出ます。これはAppleが10分以下を推奨しているため。
  • 効果: 20分でスリープし、頻繁なログインを避けつつ発熱を管理。10分に短縮すれば警告が消え、さらに省電力。

Appleはディスプレイオフを10分以下に設定することを推奨しており、20分以上では警告が表示されます。クラムシェルモードでは、FusionDock Max 1の待機電力やPegasus3 R4のバックグラウンド動作がスリープを遅らせる場合があります。

3. macOS Sequoiaの電源管理

macOS Sequoiaでは、ディスプレイオフ時間がスリープのトリガーとして機能します。ディスプレイがオフになると、通常数秒以内にMacがスリープ状態に移行します。これはM1チップの省電力設計によるもので、以下の利点があります。

  • 省電力: アイドル時の電力消費を最小限に。
  • 発熱抑制: 外部デバイスへの電力供給を迅速にカット。
  • セキュリティ: 画面ロックが早まり、未使用時のリスクを低減。

4. デバイスの特性に応じた対策

各デバイスの特性を考慮した対策を以下にまとめます。

デバイス特性対策
FusionDock Max 1スリープ機能なし、待機時も微発熱冷却パッドやUSBファンで50℃以下に。電源タップオン/オフはPegasus3に影響するため避ける
Universal Audio Arrowバスパワー駆動、スリープで電力停止1の設定だけで他は特に必要なし
Pegasus3 R4RAIDストレージ、スリープでオン/オフ1の設定だけで他は特に必要なし
  • FusionDock Max 1: 起動時よりスリープ時の発熱は少ないが、完全停止には電源オフが必要。ただし、Pegasus3 R4への影響を考慮し、冷却に頼る。
  • Arrow: スリープ時の点滅は正常範囲。UAD Consoleの設定で不要なプラグインを無効化。
  • Pegasus3 R4: 頻繁な電源サイクルはディスク寿命に影響する可能性。設定を「常に」から「可能な場合」に戻すか、シャットダウンを検討。

5. 冷却のために導入したもの

iVANKY FusionDock Max 1 と追加したヒートシンク

iVANKY FusionDock Max 1はスイッチのオンオフもないので電源ケーブルを抜かない限り完全な電源オフはできない。ただ、オンオフありの電源タップを導入すると、FusionDockにPegasus3 R4を接続している場合、電源オフでThunderbolt接続が中断され、RAID構成に影響を与える可能性があるため、大型のヒートシンクを導入しました。→ 購入したヒートシンクはこちら

結果と最終的な結論

ただ、FusionDock Max 1はスリープ機能がないので、Macのスリープ導入時間を10分にすることでMac未使用時のスリープ導入を早め、FusionDockの発熱も若干抑えら得るようになりました。また、ヒートシンクを導入したことで2〜3℃ほど温度を下げることができてます。

最終的に、スクリーンセーバー5分、ディスプレイオフ10分に設定しました。これはAppleが推奨する10分以下の省電力設定に合わせ、夏場の発熱を抑えるためです。これまで「可能な場合はハードディスクをスリープさせる」をオフにしていたため、猛暑時にはMacがスリープしていてもPegasus3 R4のファンが高回転で動作し、騒音と発熱が気になっていました。しかし、「可能な場合は常にハードディスクをスリープする」に変更したことで、ArrowやPegasus3 R4が適切にスリープするようになり、発熱が大幅に抑えられ、一安心です。

ただし、FusionDock Max 1はスリープ機能がないため、Macのスリープ導入時間を10分に短縮することで未使用時のスリープを早め、発熱を若干抑えられるようになりました。さらに、ヒートシンクを導入したことで温度を2〜3℃下げ、快適な運用を実現しています。FusionDock Max 1は、Thunderbolt 4対応の多機能ドックとして、高速データ転送や4Kディスプレイ出力、豊富なポートを備え、プロフェッショナルなワークフローを強化します。興味がある方はぜひAmazonで最新価格をチェックしてみてください。

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