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キヤノンEOS R5 Mark IIで、2025年3月18日にリリースされた最新ファームウェア1.0.3で一部のユーザーから新たな不具合が報告されています。
この記事では、ファームウェア1.0.3の変更点、報告されているAF問題、そして現時点での対処法を詳しくまとめてます。
ちなみに、以前から私が指摘している(他に誰も気にしてないようだ)動画モードで電源が入らなくなる問題に関しても、まだ改善されてません。
EOS R5 Mark II 動画モードで電源が入らない現象の原因が判明しました | スーログ
ファームウェア1.0.3の変更点
キヤノン公式によると、ファームウェア1.0.3では以下の2つの主要な変更が施されました。
変更点 | 詳細 |
---|---|
温度警告の最適化 | カメラ内部温度上昇警告の表示タイミングを調整し、長時間撮影時の割り込みを軽減。 |
AF問題の修正 | 特定のズーム範囲で被写体にピントが合わない問題を修正し、ズームレンズ使用時のAF信頼性を向上。 |
これらの変更は、特に動画撮影や連続撮影を行うユーザーにとって、作業効率の向上に直結するものです。たとえば、温度警告の最適化により、8K動画撮影時の安定性が向上し、AF修正により野生動物やスポーツ撮影でのピント精度が改善されるはずでした。
ユーザーへの影響:
- 温度警告の最適化:長時間の4K/8K動画撮影や高温環境での撮影で、警告による中断が減少し、撮影フローがスムーズに。
- AF修正:RF100-500mmなどの望遠ズームレンズ使用時、特定の焦点距離でのピントずれが解消され、動体撮影の成功率が向上。
アップデート後のAF不具合:ユーザーの声
ファームウェア1.0.3のリリース後、一部のユーザーがAF性能の低下を報告しています。主な問題は以下の通りです(Canon Rumors AF Issues):
- ピントが合わない:被写体を認識しているにも関わらず、ピントが合わず、フォーカスが「フリーズ」する。
- 誤フォーカス:シングルポイントAF設定でも、背景や前景にピントがずれる。
- ズームレンズでの問題:特にズームの高倍率側(80〜100%)でAFが不安定。
影響を受けるレンズ:
レンズモデル | 問題の詳細 |
---|---|
RF16mm f/2.8 STM | 近距離撮影でピントが合わない。 |
RF24-105mm f/4 L IS USM | 中〜遠距離で誤フォーカス。 |
RF24-240mm f/4-6.3 IS USM | ズーム全域で不安定。 |
RF100-500mm f/4.5-7.1 L IS USM | 高倍率側でピントずれ。 |
RF200-800mm f/6.3-9 IS USM | 動体追従が不安定。 |
さらに、RF50mm f/1.4 VCMレンズでは、スリープからの復帰時にAFが遅延する問題が報告されていますが、カメラの電源を入れ直すと解消するとのことです。これらの問題は、1.0.2以前のファームウェアではほとんど報告されておらず、1.0.3特有の不具合と考えられます。
ユーザー体験の例:
- あるユーザーは、RF100-500mmを使用した野鳥撮影で、1.0.2では「スナッピーかつ正確」だったAFが、1.0.3では「被写体を認識してもピントが合わない」と報告(Canon Rumors)。
- 別のユーザーは、電力節約設定を有効にすると問題が悪化し、設定を無効化することで改善したと述べています。
現在の状況とキヤノンの対応
2025年5月13日現在、ファームウェア1.0.3がEOS R5 Mark IIの最新バージョンであり、1.0.4などの後続バージョンはリリースされていません。キヤノンは、1.0.3以降のAF不具合について公式な声明やサービス告知を発表していません。ただし、ユーザーの報告によると、キヤノンは問題を認識しており、近日中の修正版ファームウェアが期待されています。
キヤノンのサポート状況:
- キヤノンのサポートページ(Canon U.S.A. Support)では、ファームウェア1.0.3のダウンロードとインストール手順が提供されていますが、AF不具合に関する具体的な言及はありません。
- 一部のユーザーはキヤノンに直接連絡し、問題の詳細(例:Ninja Vで撮影したRAW動画)を提出していますが、公式回答はまだ得られていません。
コミュニティの反応:
- フォーラム(例:Canon Rumors Forum)では、1.0.4のリリースを待つべきとの意見や、1.0.2へのダウングレードを試みるユーザーもいます。ただし、ダウングレードは公式サポート外であり、リスクを伴います。
R5 Mark II ユーザーへの推奨アクション
EOS R5 Mark IIを使用するユーザーには以下のアクションを提案します。
- ファームウェアの確認と更新:
- 現状のバージョンを確認します。カメラが1.0.3に更新されているなら特にすることはありません。私も1.0.3にしてますが、今のところ気になることは出てきてません。
- 1.0.2 以前の場合は次の1.0.4のファームウェアまでアップデートするのは待ったほうが良いかもしれません。
- AF不具合への対処:
- 上記のようなAF不具合が確認できた場合は、電力節約設定(EVFを除く)を無効にしてみてください。メニューから「省電力設定」を調整し、EVF以外のスリープ機能をオフにすることで、AFの挙動が改善する場合があります。
- 問題が続く場合、使用しているレンズや撮影条件(例:焦点距離、被写体距離)を記録し、キヤノンに報告してください。
- キヤノンへのフィードバック:
- キヤノンのサポートに連絡し、問題の詳細を報告してください。多くの報告が集まることで、次回アップデートの優先度が高まります。
- 報告時には、ファームウェアバージョン、レンズモデル、撮影シーン(例:野鳥、スポーツ)を明確に伝えると効果的です。
- 最新情報の確認:
- キヤノンの公式サポートページやCanon Rumorsを定期的にチェックし、1.0.4などの新ファームウェアの発表に備えてください。
まとめ
キヤノンEOS R5 Mark IIのファームウェア1.0.3は、温度管理と一部のAF問題の改善をもたらしましたが、ズームレンズ使用時を中心に新たなAF不具合が報告されています。キヤノンは過去に迅速なファームウェア更新で問題を解決してきた実績があるため、近日中の修正(例:1.0.4)の可能性はあります。特に大きなトラブルを感じてなければ静観でも良さそうです。
キーポイントの再確認
- ファームウェア1.0.3のメリット:温度警告の最適化と一部AF問題の修正。
- 現在の課題:1.0.3で新たなAF不具合(ピントずれ、フリーズ)が発生。
- 対処法:電力節約設定の無効化とキヤノンへの報告。
- 今後の展望:キヤノンの対応と次回アップデートに注目。