当サイトのリンクには一部プロモーションを含みますが、一切その影響は受けず、公正・中立な立場で制作しております。
第29回やつしろ全国花火競技大会にD750持って行ってきた!
全国各地の有名花火師たちが一同に集まって行われる競技花火。競技花火のうち、西日本で唯一開催されているのが熊本県八代市。その八代市で開催された「第29回やつしろ全国花火競技大会(2016/10/15)」にD750持って行ってきました
。例年30万人ぐらいの人が観覧に訪れる大規模な花火大会です。これまで見た花火大会で一番すごかったかも。ただ、今年は花火が上がる18時ごろからパラパラと雨が降り出したため、レンズにつく水滴との戦いでした。
今度は雨なしの競技花火を撮りに行くつもりなので、メモとして今回の撮影記をまとめておきます。花火撮影時のカメラの設定も合わせてどうぞ。
花火撮影に持って行ったもの
本格的な花火撮影は今回が初めて。以前、近所の花火大会にD750持って行って試し撮りしたけど、写真がぶれぶれ。もちろんシャッタースピードを速くすれば撮れるが、花火の美しい軌跡を撮影できない、ということを痛感。というわけで、今回は兎にも角にも三脚!という感じで準備しました。
花火撮影に持って行ったもの
- カメラ:D750
- レンズ:AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR(ロケハンしてないので、どの焦点距離でも対応できるようズームレンズに)
- 三脚:マンフロットのMK190XPRO4-3W(三脚は絶対必要)
- リモートレリーズ:MC-DC2(カメラのシャッターボタンでもいいが、ブレる可能性があるのでレリーズがおすすめ)
- 予備バッテリー
- レジャーシート(家族みんなで行ったので大きめのもの)
- 上着(当日の気温に対応できるように。今回はフリースを持って行きましたが、雨に対応できるよう防水機能のあるものがおすすめ)
- 水筒(水分補給用)
- タオル(汗などいろいろ拭く用)
これらをf64カメラトートバッグに入れて持って行きました。マンフロットの三脚はカメラバッグのサイドにある留め具にギリギリ収まりました。ただ、1点だけでとめてるので、持ち運び時は肩にバッグをかけつつ、手で三脚を軽く持ってバッグへの負担を少なくするよう注意してました。
これを車に積んで、熊本駅まで出発!自宅→熊本駅→八代駅→会場まで約1時間50分かかりました。
やつしろ花火大会 今回の撮影スポット
今回撮影したのは上記赤丸の場所。球磨川の中洲にある花火打ち上げ現場からは、直線距離で約750mぐらい離れた場所。花火だけじゃなく、周りの雰囲気も一緒に撮りたかったのでこの場所に決めました。臨時トイレも近かったので子供がいつ行きたくなっても安心です。
周りにもたくさんの出店があったので食べ物にも困らず。いろいろ食べましたが、特にうまかったのが八代の鳥料理専門店『天笑』さんの唐揚げ。にんにくじょうゆのタレがかかったやつが超うまかった!また食べたい。
花火撮影時のカメラ設定
初めての花火撮影だったので、色々と撮影の設定をメモして行きました。今回は以下の設定で撮影してます。
カメラの設定
- オートフォーカスをMFに
- 手ぶれ補正はOFF
- ISO感度は100
- 長秒時ノイズ低減を「する」に
- 撮影モードはマニュアルに
- 撮影はバルブ撮影(メインコマンドダイヤルを回して「bulb」に設定。バルブ撮影時は、シャッターボタンを全押しするとシャッターが開き、ボタンを放すとシャッターが閉じる)
- F値はF11が基本(暗いと感じたらF8。花火が一斉に上がる場面はとても明るくなるのでF13〜16程度まで絞る)
- シャッタースピードは5〜10秒。何枚か撮影して体感して調整
- ピントは事前に遠くの街灯にピントを合わせておく。ライブビューにしてピントが合っているか常に確認・調整すること
何枚か撮影→確認を繰り返すと、リモートレリーズのシャッターを押すタイミングと放すタイミングが分かってきます。今回は、打ち上げ現場から遠かったので、「ドンッ」という音が鳴ってシャッターを押すとタイミングは遅くなりました。目で打ち上がったのを確認してシャッターを押し、花火が消えた瞬間にシャッターを放すと、一連の花火の動きを1枚の写真に収められるのが分かりました。また、F値とシャッターを押す長さによって写真の明るさが変わるので、そこも体感して調整が必要です。
あとは、雨が降っているのでレンズをこまめに拭きつつ、画角を変える(焦点距離を変える)とピントが微妙にずれることがあるので、常にピントの確認をやってました。
第29回やつしろ全国花火競技大会 撮影写真
最初、手前の橋が邪魔かな?という気もしましたが、傘をさしてる人や車の動きが逆にちょっといい感じ。
打ち上がったのを目で確認してすぐにシャッター押す。途中で別の花火が打ち上がる時もあるので、そのあとどういう展開をするのか予想してシャッターを放すタイミングを読むのが難しかった。
競技花火だけあって、今まで見たことがないような花火もたくさん見られました。こんな扇型の花火もできるんですねぇ。スゲェよ、花火師さん。
これも変わった花火。ハロウィンの季節にちなんで、パンプキンの形の花火も上がってました。ちょっとシャッター押す時間が長すぎた。
一気に花火が上がった直後は、モクモクとたくさんの煙が舞い上がる。遠くから撮影してたおかげで、その後の花火が霞むという現象にも遭遇しました。加工すれば、かなり幻想的な花火写真になりそう。
一番好きなのが柳の木のようにたくさんの光の筋が垂れ下がる10号玉ぐらいのデカイ花火。これがキレイにとれただけでも満足。
約2時間にわたって繰り広げられた花火師たちの力作。見事でした。
まとめ
D750のチルト液晶が大活躍。特にライブビューやピントを合わせる時など、液晶が見やすくてとにかく便利でした。初めての花火撮影でしたが、なんとか上手く撮れたので満足です。ただ雨が降ったのは予想外でした。天気予報は曇りだったので安心してたのが甘かった。ちゃんと折りたたみ傘も入れておくべきでした。
D750本体は防塵防滴なので雨が降っても平気ですが、24-120mm f/4Gのレンズは防水仕様じゃありません。レンズ部分にタオルをかけてましたが、ズームリングからは確実に雨が入ります。帰宅直後にレンズを伸縮して水を拭き取るのを、水がなくなるまで何度も繰り返しました。その後、ハクバのドライボックスに乾燥剤のシリカゲル2パックと一緒に入れて、湿度を30%ぐらいまで下げて数日置いておきました。今のところ壊れることもなくちゃんと使えてます。雨には要注意です。勉強になりました。
人はとにかく多い。今年も30万人ぐらい集まったみたいです。
花火開始の3時間ほど前に到着した時は、まだ人はまばらでしたが、花火開始の30分ぐらい前にはもう人がびっしりと。三脚を立てて場所取りしてましたが、「近っ!」と思うぐらいにレジャーシートをひっつけてくる人多数。そのため、後ろの人に邪魔にならないように気を使いながら撮影しました。
来年は、ちゃんとロケハンしてまた別の角度から撮影するつもり。5,000円で有料の撮影エリアも用意されてます。今年は早くに完売したみたいなので、ご希望の方はお早めに。
帰りの八代駅の模様。とにかく人・人・人でした。ただ、電車が臨時で数分おきに増便されたので、そんなに待たされることもなく、無事に帰宅できました。子ども達も、初めての電車だったので帰りの満員電車も楽しんでるみたいで安心しました。
行きは、自宅→熊本駅→八代駅→会場までが約1時間50分。帰りは約2時間15分ほどでした。車で行ってたら、おそらく帰りは夜中になってたんじゃないかなと。
来年行く方は、車じゃなく電車がおすすめですよ。
花火撮影で一番評判がいいのがこの本『デジタルカメラ超・花火撮影術 プロに学ぶ作例・機材・テクニック』。花火を撮るためのノウハウがぎゅっと詰め込まれた一冊。一眼レフとミラーレスでの花火撮影の基本から参考にしたい見事な花火写真ギャラリー、持っていきたいグッズや花火の知識、おすすめの花火大会までびっしり詰まった内容。花火撮影にはこれ一冊あれば十分です。