【12/18施行】スマホ新法でiPhone・Androidはどう変わる?知っておいた方が良い影響と注意点

スマホ新法でiPhone・Androidはどう変わる?スマホを操作している女性の写真

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「iPhoneのブラウザ、なんでSafariしか選べないの?」「アプリの手数料、もう少し安くならない?」

そんなスマホユーザーの長年のモヤモヤが、ついに法律によって変わろうとしています。

2025年12月18日(木)、「スマホ新法(スマホソフトウェア競争促進法)」がいよいよ全面施行されます。

「法律が変わると言われても、具体的に私のスマホはどうなるの?」という方のために、結論から言います。あなたのスマホ体験は「自由」になりますが、同時に「選択」を迫られる場面が増えます。

この記事では、明日から順次始まっていく「ユーザーへの直接的な影響」をわかりやすく解説します。知っておいた方が良い情報をコンパクトのまとめました。

最初に知っておくべき「大前提」

法律自体は明日(12/18)から施行されますが、18日の朝起きたら、魔法のように全員のスマホが一斉に変わるわけではありません。

重要なのは以下の点です。

  • 機能の変化は「OSやアプリのアップデート」でやってくる
    法律で義務付けられた機能(外部ストアやブラウザエンジンの開放など)が実際に使えるようになる時期は、お使いの機種やOSの更新タイミングによって差が出ます。 「明日すぐに変わっていないから違法!」というわけではないので、焦らずアップデートを待ちましょう。

「ブラウザ・検索の選択」が始まります

今後、OSアップデート後や端末の初回起動時に、今まで見たことのない画面が表示されるようになります。これを専門用語で「チョイススクリーン(選択画面)」と呼びます。

  • 何が起きる?: 「検索エンジンは何を使いますか?」「ブラウザは何にしますか?」という選択肢が初回起動時に表示されます。
  • ユーザーへの影響: これまでは「なんとなく最初から入っていたもの(SafariやChrome)」を使っていた人も、強制的に「自分で選ぶ」機会が訪れます。ここで選んだアプリが、その後の「デフォルト(標準設定)」として使うようになります。
  • ポイント: 「設定が勝手に変わった!」と焦る必要はありません。自分好みのサービスを選び直すチャンスです。

「アプリストア」と「支払い」に革命?価格が変わる可能性も

これまでiPhoneならApp Store、AndroidならGoogle Playストアが「唯一の入り口」に近い状態でしたが、ここが大きく変わります。

アプリの入手ルートが増える(サイドローディング等)

OS公式のストア以外からも、アプリをダウンロードできるようになります(Web経由や、企業の独自ストアなど)。

  • メリット: 配信の選択肢が増え、公式ストアになかったアプリに出会える可能性。
  • 注意点: 「どこの誰が作ったアプリか?」を自分で判断する「自己責任」の比重が高まります。セキュリティ意識がより重要になります。

アプリ内課金・決済の自由化

「アプリ内の支払いはApple/Googleのシステムを通さなければならない」という縛りがなくなります。

  • メリット: クレジットカード直接払いや、PayPay・楽天ペイなどの他社決済がアプリ内で選びやすくなります。
  • 価格の変化: ストア手数料(いわゆるApple税など)を回避できる分、「公式サイト経由で買うと安い」「独自の決済ならポイントがつく」といったケースが増えるでしょう。

使い勝手が向上?「縛り」の緩和いろいろ

地味ながら、毎日の操作感に効いてくる変更点も多数あります。

  • 「Webで買ったほうが安い」への誘導解禁(リンクアウト規制緩和)
    アプリの中に「Webサイトで購入するとお得です」といったリンクや価格表示が出やすくなります。今までは禁止されていた「Webへの誘導」ができるようになるため、賢く使えば節約につながります。
  • iPhoneのブラウザが「本物のChrome」に?
    これまでiOS上のブラウザは、中身(エンジン)はすべてSafariと同じものを使う必要がありました。この規制が撤廃されるため、ChromeやFirefoxが本来の性能を発揮でき、機能や表示スピードに「個性」が出るようになります。
  • 「消せないアプリ」が減る
    「使わないのに消せない標準アプリ」について、削除(または無効化)ができるようになります。ホーム画面がスッキリしますね。
  • OS乗り換えが簡単に(データポータビリティ)
    iPhoneからAndroidへ、またはその逆への乗り換え時、連絡先・写真・購入したアプリ情報・ブラウザのブックマークなどを、今までよりスムーズに移転できる仕組みが求められます。

【重要】便乗詐欺に注意してください!

法律の施行に伴い、公取委や総務省が、個人に対して電話やSMSで連絡することは絶対にありません。

  • 「スマホ新法の手続きが必要です」
  • 「設定変更のために手数料がかかります」

このようなSMSや電話はすべて詐欺です。無視してください。設定の変更は、必ずスマホ本体の「設定画面」や「公式のアップデート通知」から行われます。

まとめ:明日からどうすればいい?

スマホ新法は、私たちユーザーに「選ぶ権利」を返してくれる法律です。

  1. OSのアップデート通知が来たら、内容を確認して更新する。
  2. 「ブラウザ選択画面」が出たら、自分の好きなものを選ぶ。
  3. アプリ課金の際、「もっと安い支払い方法はないか?」と画面内を探してみる。

明日、2025年12月18日はそのスタートラインです。まずは焦らず、自分のスマホに「変化」が訪れるのを楽しみに待ちましょう。

もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を合わせてご覧ください。かなり文章量多めです。
スマホ新法(スマホソフトウェア競争促進法)とは? iPhone・Androidユーザーにどんな影響がある?

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