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2025年、ニンテンドースイッチ2(以下、Switch 2)が発売されてまだまだ手に入れることができない人がいる状況ではありますが、そのディスプレイ品質が国内外で議論の的となっています。特に日本では、応答速度の遅さやHDRの実装不足が批判されており、初代SwitchのOLEDモデルと比較して「ダウングレード」と感じる声も少なくありません。この記事では、Switch 2のディスプレイに関する問題点と、日本でのユーザー反応をまとめてみました。
Switch 2のディスプレイ:主な批判内容

Switch 2のディスプレイは、以下の点について多くの批判が噴出しています。これらの情報は、専門サイトやX上のユーザー投稿に基づいています。
Switch 2のディスプレイは、60Hzで平均17.06ms(最速8.88ms、最遅27.46ms)の応答時間とされ、モーションBlur(残像)が発生しやすいと指摘されています。ゲーミングモニターの標準(6ms以下)と比較すると大幅に遅く、アクションゲームや高速な動きを伴うタイトルでの視認性が低下します。
HDR対応を謳うSwitch 2ですが、輝度が375cd/m²と、HDRのエントリーレベル(400ニト)に達していません。これにより、HDRの効果がほとんど得られず、色再現やコントラストが期待以下とされています。
ディスプレイの色温度は7500–8000Kと青みが強く、自然な色味(6504K)から外れています。さらに、色温度やガンマカーブの調整オプションがなく、ユーザーの好みに合わせたカスタマイズができない点も批判されています。
コントラスト比は1309:1と低く、暗いシーンでの黒の階調が浅いため、視認性が劣ります。また、RGBレイアウトの影響で文字がぼやけ、279ppiのピクセル密度では近距離でのテキスト読み取りが難しいとされています。
初代SwitchのOLEDモデルと比較して、Switch 2がLCDを採用したことは「ダウングレード」と見なされています。Xのポストでは「OLEDを採用しなかったのは大きなミス」と言及する人も多く、サムスンが将来的にOLEDパネル採用を働きかけているとの報道も話題に。
日本でのユーザー反応
Xやレビューサイトを通じて、日本のユーザーや専門家の反応を調べてみました。以下はその主な声です。
- 批判的な意見
- Switch 2の液晶が初代より残像が目立ち、HDRも不十分。HDMI出力でのVRR(可変リフレッシュレート)非対応にも不満が多い。改良版に期待するという声も。
- ディスプレイの応答速度が初代より50%遅い。
- ガンマ特性や色温度の問題を詳細に指摘し、調整オプションが不足している。ただし、「99%の人は気にしないかもしれない」ので、ニッチな不満である可能性もあり。
- 肯定的な意見
一方で、7.9インチの大型ディスプレイやDCI-P3 99%の広色域は、ゲームの没入感向上や鮮やかな色再現で評価されています。また、フリッカーフリー(PWM調光)により目の疲れが軽減されるとの声も。
任天堂の対応と今後の展望
現時点(2025年6月29日)で、任天堂はディスプレイに関する批判に対し公式なコメントを出していません。社長の古川俊太郎氏は在庫不足について謝罪しましたが、ディスプレイ問題には言及なし(Nintendo Life)。一方、業界ではサムスンがOLEDパネル採用を推進しており、数年以内にOLEDモデルの登場が期待されています。
ハンドヘルドゲーミングPCとの比較
Switch 2のディスプレイ問題は、Asus ROG AllyやLenovo Legion GoなどのハンドヘルドゲーミングPCと比較されることで一層際立ちます。以下は比較のポイントです:
項目 | Switch 2 | Asus ROG Ally |
---|---|---|
ディスプレイ | 7.9インチ LCD、60Hz、17.06ms | 7インチ、120Hz、7ms |
HDR | 375cd/m²、HDR不十分 | より高い輝度、HDR対応 |
価格 | 高価格(ゲーム1本8,000円〜) | 64,999円〜(セール時割引あり) |
ゲームライブラリ | 任天堂タイトル中心 | 複数ランチャー、エミュレータ対応 |
ROG AllyやLegion Goは、応答速度が速く、広範なゲームライブラリにアクセス可能。Switch 2の独占タイトルは魅力ですが、ディスプレイ品質や性能ではゲーミングPCが優位とされています。
まとめ
ニンテンドースイッチ2は、家族向けゲームや独自のタイトルで引き続き人気ですが、ディスプレイの品質が大きな課題となっています。気にならないと言えばそうではありますが、言われてみればそうかも?と気がつく人も多いはず。応答速度の遅さ、HDRの不十分さ、LCD採用への不満が日本で特に顕著で、Xやレビューサイトで活発に議論されています。一方で、画面サイズの拡大や広色域は評価されており、カジュアルゲーマーには十分な魅力があるかもしれません。任天堂の今後の対応や、噂されるOLEDモデルの登場に注目が集まります。