Appleはコンピュータのメーカーじゃなかったんだった

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Lightning Dock カラーバリエーション
先週のスペシャルイベントで発表されたiPhone 6s。
それと同時に発表された4色のLightning Dockを見て、
カラバリ増やしてAppleは何がしたいの?
とふと疑問に思ったのでつらつらとそのことについて書いてみます。
そのLightning Dockがこちら。約3分40秒のムービーです。


▼ Apple iPhone 6s & 6s Plus Lightning Dock: Unboxing & Review

iPhone 6sから新しく追加されたローズゴールドと、ゴールド、シルバー、スペースグレイの4色のLightning Dock。新しくApple Watch スポーツモデルにもローズゴールドとゴールドが追加され、全ての製品を同じ色で統一したいユーザを狙ったカラバリ戦略です。
製品としては全然悪くない。欲しい人もいると思う。
これまでのLightning Dockは白一色でした
以前は、iPhoneやiPadなどの付属品やアクセサリは白一色でした。
それが今となってはこんなにカラバリ増やして…。

Appleは倒産寸前だった

1996年には完全に潰れかかっていたApple。
そのAppleを立て直したのは、一度Appleを去り再び戻ってきたスティーブ・ジョブズでした。肥大化した製品ラインナップをゼロリセットした上で、本当に作る必要がある最小限のラインナップに注力することを決断。プロ用とコンシューマー用のデスクトップとノート型の合計4種類だけで再出発することに決めました。
選択と集中。
これを愚直にこなすことで、Appleは復活し時価総額で世界最高の企業にまで成長することができています。

そういえばAppleはもうコンピュータ会社じゃなかった

現在のAppleでは、Apple WatchやApple TV、また、それぞれの製品に付随する様々なアクセサリなど、実にさまさまな製品が発売されてます。もうコンピュータの会社とは思えないような製品ラインナップです。
その中には、誰が買うんだと思うようなものまで。
例えば、今回の4色のLightning Dock。
紹介映像でも、iPhoneにケースを付けていてもコネクタ部分に十分な長さがあるので接続が可能だって言ってるけど…
スペースグレイのLightning Dockにケース付きiPhone
ケース付けてるiPhone挿すなら、カラバリなんていらなくない?
白一色で事足りるんじゃないの?
と思ってしまうわけです。
これじゃ、ジョブズが復帰する前のAppleに逆戻りする日もそう遠くないんじゃないかなと。
いろんな製品が出てきて、最近のApple大丈夫かと思ってましたが、ここでようやく思い出しました。
Appleはもうコンピュータメーカーではなく、家電メーカーだったってことを。
さかのぼる事、2007年。
ジョブズがMacWorldの基調講演で社名変更を発表してましたね。
Apple 社名変更
「Apple Computer Inc.」から「Apple Inc.」へ。
Mac、iPod、Apple TV、iPhoneという製品の中でコンピュータはMacだけであり、コンピュータより巨大な市場に参入する事を理由に社名から「Computer」の文字を取ると発表。
創業30年目の出来事でした。

これからも「正しい」を追求して欲しい

「Appleはお前なんかに心配されるような企業じゃねぇよっ」ていうツッコミは十分わかります。
まぁ、僕一人が「Apple大丈夫か?」って思ったところで、Appleはビクともしないですけどね。
でもね、これからも革新的で誰も想像もしていなかったような製品を生み出す企業であり続けて欲しいという思いから、こんな事を書いてます。
家電メーカーとしての生き残りをかけてこんなたくさんのカラバリ作ってるApple。なんかちょっと違うなと。そういうアクセサリ類もいいですけど、Appleにはもっと「正しい」ことの追求に集中して欲しい
「正しい」こととは、Appleがこれまで革新的な製品を作ってきた精神を忘れず、顧客の生活が豊かになるものを提供し続けること。もはや日常生活にその製品なしでは考えられない、僕たちが想像もしなかった新製品を生み出し続けること
この「正しい」ことにこれからも注力し続けて欲しい。
ジョブズの死後、革新的な製品にアッと驚かされることがなくなった最近のAppleを見ててずーと思ってたことでした。
長年のAppleユーザの一人として、たまにツッコミをいれていきたいと思います。

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