どの本屋に行ってもうずだかく陳列されてるベストセラーの『漫画 君たちはどう生きるか』。
帯には、「糸井重里さん、松浦弥太郎さん、絶賛!」「95万部突破!」。裏表紙の帯には、「池上彰氏が心から感動し、人生を決めた一冊。新装版で同時発売!」と書かれてまして、出版社のイケイケドンドンなムードがズンズンと伝わってくる本です。
正直、あまり読む気もなかったんですが、漫画なので小学生の子供と一緒に読もうと買ってみました。
娘は絵が好きじゃなかったらしく読むのをやめた
最初、いろんなテレビでも話題になってる本だったので、それをみて知ってた娘がすぐに食いついてきました。「これ、こないだテレビでやってたやつだー」と言いながら読み始めました。
ところがその3分後。「絵があまり好きじゃない」とのことで、すぐに読むのをやめました…。あらら。普段から読書は好きな方なので漫画よりも文庫版の方があってるのかな?というわけで、僕が読んでみました。
どう生きたらいいのか、ひとつの指針になる良本
これ、全編漫画の本ではありません。
漫画で主人公のコペル君が、学校で起きたいじめや貧困、格差や教養といった生きていくうちに自然と知っていくことになる現実を描きつつ、テキストでその根本となる考え方を示すという、漫画とテキストのハイブリット版です。
漫画を導入部分に使って、読者を引き込み、原書である「君たちはどう生きるか」の内容を分かりやすく現代に伝えて行くという内容の本です。
1937年に出版されて以来、数多くの人に読み継がれてきた、吉野源三郎さんの名作「君たちはどう生きるか」。人間としてどう生きればいいのか、楽しく読んでいるうちに自然と考えるように書かれた本書は、子供はもちろん多くの大人たちにも共感をもって迎えられてきました。勇気、いじめ、貧困、格差、教養、、、昔も今も変わらない人生のテーマに真摯に向き合う主人公のコペル君と叔父さん。二人の姿勢には、生き方の指針となる言葉が数多く示されています。そんな時代を超えた名著が、原作の良さをそのままに、マンガの形で、今に蘇りました。初めて読む人はもちろん、何度か読んだことのある人も、一度手にとって、人生を見つめ直すきっかけにしてほしい一冊です。
個人的には、もうちょっと中身が欲しかったんですが、本を読み慣れてない小学生の高学年から高校生にはぴったりの本じゃないかなと。数時間もあればさっと読めます。人間としてどう生きればいいのかを自分で考えるきっかけになる本ですね。いろんな生き方がありますが、ひとつの指針になる良本です。
ただ漫画の場合、うちの娘のように絵によって好き嫌いが別れがちです。僕は嫌いな絵ではなかったのですんなり読めましたが、子供に見せる場合はその辺の注意も必要かと。
今度、新装版の方を買ってみようかな。
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