ジョギングがもっと好きになる『BORN TO RUN 走るために生まれた』読了

BORN TO RUN 走るために生まれた ― ウルトラランナー VS 人類最強の

長くて読みづらい...けど、もっともっと走りたい!と思わせてくれる本

多分ジョギング始めてなかったら一生読むことがなかった本だな、これは。『BORN TO RUN 走るために生まれた ― ウルトラランナー VS 人類最強の"走る民族"』は、全米20万人の走りを変えた、ニューヨークタイムズのベストセラー本。

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この本を手に取ったきっかけ

この本は、著者クリストファー・マクドゥーガルのたった一つの疑問から始まる。

「どうして私の足は走ると痛むのか?」

僕もダイエットの一環としてスロージョギングから初めて、今では月に200km走れるようになりました。ただ、そこに至るまでにはアキレス腱炎やランナー膝、そして腰痛という痛みが常につきまといました。今でも完全に痛みがないということはありません。特に腰痛がつらい。今はもう80%は回復してますがかなり悩まされましたね。

ジョギングに伴う痛み、これを解決する方法がないものか、その解決のヒントを求めてこの本を手に取りました。結論から言うと、明確な答えを得ることはできました。ちゃんと書いてあります。ただ、それを実践するにはまだまだトレーニングが必要だなというのが正直な感想。やっぱり80kgの体重は重すぎる。最低でもあと5kgは落とさないと...。

BORN TO RUN ってどんな本?

この本は、3つの物語から構成されています。

1つ目は、足を痛めた冴えないランナーである著者(クリストファー)が、メキシコのバランカス・デル・コブレでカバーヨ・ブランコと呼ばれる幽霊を見つけ出し、史上最強の「走る民族」、タラウマラ族を探る話

2つ目は、多くのランニングシューズが人間の足に悪影響を及ぼしていることや、人間の身体がもともと走るようにできていることを、バイオメカニクスや人類学などの化学的な説明をまじえて解き明かす話

3つ目は、タラウマラ族と世界最強のウルトラランナー、スコット・ジュレクをはじめとする7人のアメリカ人がメキシコの荒野で激突するレースの話

この3つのストーリーを交互に行き来しながら、タラウマラ式の走り方を少しづつ身につけるうちに、クリストファーはいつしか足の痛みが消えていることに気づく。大柄で太っていた著者が、タラウマラ族のランナーと同じように颯爽と走るシーンにはちょっと羨ましさを感じましたね。

正直、ちょっと読みづらい部分もあります。全体的にページ数も多いので、ささっと読んでみたい場合は、この3つのストーリーうちのどれかにスポットをあてて飛ばしながら読んでいくと、気持ちよく読めるかも。

BORN TO RUN 気になる部分をピックアップ!

本書の中でたくさんハイライトしておいた箇所から、特に気になった部分をピックアップしてご紹介。

走ることは身体に悪いからです。(kindleのページNo.213)

クリストファーが、生体力学のエキスパート、デイヴィス博士に自分の走りを見てもらって、なぜ私の足が痛むのか聞いた時のデイヴィス博士の返答。特にクリストファーのような大柄の男性にとって、走ることは足にとってつらいこと。体重は軽いほうがいいというのは疑いようのない事実です。


ヴィヒルは一心不乱に頭のなかにメモをしていた(つま先を上ではなく下に向けている点に注目、まるで床運動をしている体操選手だ。それと背中!水を入れたバケツを頭にのせたって、一滴もこぼすまい!いったい何年、ああいうふうに背筋を伸ばして腹で走れと教え子たちに入ってきたことか?)だが、彼にとって本当に感動的だったのは、笑顔だった。(kindleのページNo.1792)

レッドウィルにいる一流コーチ、ヴィヒルがタラウマラ族が走るのを見て目を丸くした、その時の心境。やっぱ笑顔が最強ってことか。


「レッスン2」カバーヨが叫んだ。「楽に、軽く、スムーズに、速く、と考えるんだ。まずは"楽に"から。それだけ身につければ、まあ何とかなる。次に"軽く"に取り組む。軽々と走れるように、丘の高さとか、目的地の遠さとかは気にしないことだ。それをしばらく練習して、練習していることを忘れるようになったら、今度は"スムーズ"だ。最後の項目については心配しなくてもいい-その3つがそろえば、きっと速くなる」(kindleのページNo.2216)

カバーヨの走り方レッスン。こういう役立つ走り方のポイントがちょくちょく出てきます。メモメモ。


テッドは裸足で歩きはじめた。怒りと失望のあまり、自分の身に起きていることに気づかないまま家の手前まで来たときだった。腰が痛くない。ちっとも痛くない。(kindleのページNo.3185)

ベアフット・テッドが裸足だと足や腰が痛まないことに気づいた瞬間。これ見て自分も裸足で走れば足が痛まないというのは時期尚早です。試すなら、ちゃんとトレーニングしてベアフットシューズなどを試してみましょう。


人は何千年もシューズなしですごしていた。シューズにいろいろと矯正機能を加えようとすれば、過剰に足の機能を補うことになると思う。直す必要のないものまで直すことになる。裸足になって足を鍛えれば、アキレス腱や膝、足底筋膜などに問題が生じるリスクは減るだろう(kindleのページNo.3469)

この本がアメリカで出版された2009年から、より裸足に近いベアフットシューズが大流行しました。裸足で走ることで着地衝撃を軽減させ、関節にかかる負荷が減少するんです。それにより怪我が減るんだとか。今ではブームも落ち着いてきてますが、これは面白いですね。

現代人の足でいきなり裸足で走ると、逆に足を痛めることになるので、個人的にはやろうとは思いません。ただ、ベアフットシューズにはちょっと興味が出てきましたね。

本書には、こういう科学的に検証された「ケガを少なくするための走り方」の情報がたくさん詰め込まれてます。ジョギングやランニングでケガに悩んでいるなら、一度読んでみると面白いかもしれません。

これ書くために、kindleでハイライトした部分を読み返してたら走りたくなってきた。

まだ腰が痛いんで、ウォーキングでリハビリ中ですが、ちょっと走ってみようかなぁ。

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