ビジネスで結果を出せる20の教え - 5年間で2倍の売り上げを達成したゴディバジャパンから学ぶ

  • 更新:
  • 公開:2016.3. 4
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ビジネスで結果を出せる20の教え - 5年間で2倍の売り上げを達成したゴディバジャパンから学ぶ

ビジネス成功の秘訣は「正射必中(せいしゃひっちゅう)」の考え方に。

何度も読み返したい本が、また一冊増えました。

今回読んだのはフランスはパリ生まれ、ゴディバジャパンの代表取締役社長であるジェローム・シュシャン氏の『ターゲット ゴディバはなぜ売上2倍を5年間で達成したのか?』です。本書の帯で弓を構えている方がシュシャン氏です。

本書は、働く人なら誰もが陥りやすい悩みや葛藤などの解決法、よい結果へ導くためのビジネスの方法論などを、私が仕事と弓道から得た体験をもとに紹介しています。実際に弓道の知識や経験がなくても、真摯に自身の向上を望み、弓道の教えを意識すれば、誰もが有益な成果を得ることができます。日々省みながら、努力を継続することが重要なのです。(「はじめに」より)

5年間で売り上げ2倍を達成した原動力である、日々の行動と気持ちの持ち方・会社の姿勢・セールスの基本など、今すぐ実践したい20の教えを弓道の考え方と一緒にご紹介

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以下、ところどころ言葉足らずなところが出てきます。ごめんなさい。

1. ターゲットを狙うのではなく、ターゲットと一体化すること

ターゲットを狙うのではなく、ターゲットであるお客様と自分が一体になる。お客様との距離が消滅すれば、狙わなくても当たる。だからお客様の声にも響きます。

弓道の言葉で言うと「当てるのではなく、当たる」ということ。的を狙って当てに行くのではなく、当たるように弓を射ることが重要です。

2.純粋な心で的に向かうときヒットが生まれる

お客様の気持ちを考えず、上司の顔色ばかりをうかがう人や、自分の出世や手柄だけを考えて仕事をする人がいます。このように雑念があると「当たる」ことは難しく、ヒットを生み出すことはできません。

的を射てやろう!自分をよく見せよう!という雑念は、矢が当たるのを妨げるだけです。

3. すべてのプロセスを正しく行うことを心がければ、ビジネスは必ず成功する

私たちは、未来の結果について考えると、不安になったり緊張したりしてしまいます。そして、的を見失ってしまうのです。的を射ようとすれば、今できることを丁寧に正しく行うことが重要なのに、それを忘れてしまうのです。

「正射必中(せいしゃひっちゅう)」・・・正しく射られた矢は、必ず的に当たるという意味。

ビジネスの売り上げはあくまでも結果。正しいことを行った結果であり、目的ではないんですね。正しい目標に向かって正しいプロセスを踏めば、売り上げや利益という結果は自然とついてくるらしいですよ。

未来の売上げばかり気になって、今の仕事をおろそかにするのが一番ダメってことですね。

4. ビジネスを長続きさせるポイントは、正しく当てることを目標にすること

ビジネスの世界でも利益だけを考えた会社が、まぐれで当たることはあります。しかし、正しくない方法で物事を行えば、長続きせず、最終的には世間に認められません。

「正射正中(せいしゃせいちゅう)」・・・人間的な成長、人格の向上を目指した「正しい心と姿勢」で的に向かい、矢を当てなければならないという意味。

ビジネスの目的は会社を健全に成長させ、社会貢献をすること。経営者は自分の会社が「正射正中」のビジネスをしているのか常に目を配る必要があります。これは個人にも言えることですね。

5.「売る」のではなく「売れる」を目指す

お客様に売りつけようとした瞬間、嗜好品はその魅力を失い、お客様は引いてしまうのです。売りたい気持ちを抑えて、自然に売れるのを待つ。自分の売る気ではなく、目の前のお客様に気持ちを集中する。それが、セールスの鉄則だと思います。

意識して売ろうとしても売れない、意識せずに「売る」ことを忘れた瞬間に自然に商品が売れる。こういう状況を弓道の世界では「離れ」と呼ぶそうです。これまでベストを尽くしてきた人にだけ、この「離れ」という瞬間が訪れるんでしょうね。

6. 成功体験はリピートできない

新しいことにチャレンジするとき、誰もがこれでよいのかという不安に陥ります。そして、自分の「居心地のよい場所」であるコンフォートゾーンに戻ろうとします。しかし、そこに戻ってはいけないのです。新しい試みが、快適でないとしても、それはステップアップをするためには必要なことです。

成功体験に安住すると、進歩が止まります。失敗を恐れず、新しいことにどんどん挑戦していくことが大切なんです。

7.当たり外れより、原因を探ることで、ビジネスは改善される

人間は、成功した結果を見ることは好きですが、失敗した原因を探ることを好みません。しかし、前に進むためには、失敗の原因をよく分析することが重要です。失敗やトラブルが起きたときこそ、原因を探り、問題を改善できる絶好のチャンスです。

PDCAを回すってことですよね。原因から目をそらすのではなく、結果を見て原因を探る習慣を身につけておきたいですね。

8.老舗のDNAを守りながら時代に対応する

変化の激しい21世紀。過去に寄り添いすぎず、フレキシビリティを持って時代を受け入れなければ、老舗ビジネスはマーケットでのシェアを失い、滅びるかもしれません。しかし、その一方で、時代の変化は、老舗ビジネスにとっても、新しい成長の素晴らしい機会でもあるのです。

老舗ブランドの本当のあり方は、自身のDNAを守りながら時代の変化に対応することです。

9.ビジネスを評価するのは、会社の外にいるお客様

先進諸国では市場の主導権は、消費者に移りつつあります。企業は消費者の声をよく聞き、そのフィードバックで製品化すれば、ビジネスチャンスも広がります。日本は消費者主導の先進国です。本当によいものを作れば、消費者のリアルな反応をすぐに得られる市場が日本にはあるのです。

消費者のリアルな声を、いかにフィードバックできるかが、これからの企業の成否を決めるポイントです。自分の独りよがりな考えは、すぐに捨てましょう。

10.弓道もビジネスも、人生を磨き、人格を向上させることが重要

矢は自分の思い通りには飛ばず、的からしばしば外れてしまいます。狙ったり、上手に見せてやろうと欲を出したりすれば、必ず結果は思わしくありません。一つの課題をクリアすれば、さらに新しい課題が現れます。<中略>これはビジネスもまったく同じだと思います。狙い通りに行くことはまれです。また、うまくいっても、すぐに新しい課題が現れ、追われていきます。だからこそ、日々努力をする必要があるのです。

遅々たる歩みでも、歩めば歩むほど自分が成長を重ねていけるのが人生。仕事で人生を磨き、自信を向上させていく、この努力に価値があるんです。

11.見て学ぶことに長けている日本人。これをビジネスに生かす。

ビジネスの「見取り稽古」は、新しい発想を生み出す大きな源になると思います。見て学び、自分でやってみる。そして、新たな価値観を作り出す。

日本人が本来得意とする、見て学ぶ能力を企業はビジネスのプロセスとして、積極的に取り入れるべきです。競合、異業種を問わず、面白いビジネスをしている会社を探し、自分たちに学べるところはないかを研究するのです。ときには失敗してしまった会社のことを研究してもよいかもしれません。必ず、学ぶところがあるはずです。

人の射技や、先生がどう教えるかなどを実際に見ることで自分の問題点を発見し、矯正していくことができるのが「見取り稽古」です。「見て学ぶ」ですね。スティーブ・ジョブズも見取り稽古の名人でした。自分の知らないものを見て、取り入れ、新しいものを作るイノベーションの天才でした。

12.組織的な完璧主義は、ビジネスの勢いを妨げることも

完璧を追求するのは素晴らしいことですが、一方で、完璧主義が陥りがちな罠を忘れてはいけません。特に、組織的な完璧主義は大変問題だと思います。完璧なものを目指すあまり、組織としてスピードを欠き、身動きが取れなくなってしまうのです。

シャープや東芝など、日本の家電メーカーが海外メーカーに苦戦しているのは、このスピード感にあると言われています。すべての条件が揃ってからでないと動かないという傾向を改め、プロジェクトを止めることなく少しでも前に進めることが成功のポイントです。完璧よりも失敗を恐れずトライすることが大切です。

13.決断するときは果敢に、今、その場で決める

矢を離す瞬間はとても大切です。瞬時に判断し実行しなければならず、ためらいや先延ばしは許されません。弓を離す前の動きを「会(かい)」と呼び、矢をずっと離すことができない状態を「遅気(もたれ)」と呼びます。「遅気」はタイミングが遅れて放たれた矢ですから、勢いが弱い射になってしまいます。<中略>ビジネスの決断にも「遅気」の状態が存在します。完璧な条件をいつまでも模索し、答えを先のばしにし、決断のタイミングを失ってしまった状態です。

決断とは前に進むこと。自分の責任で日々決断することで、確実に自分を成長させていけます。小さな決断の繰り返しが、未来の大きな実りを生みます。決断は、ビジネスを前に進める機動力なんです。

14.日本市場の強みは、世界で一番高度な消費者がいること

日本市場の厳しい基準をくぐり抜けてきた商品やサービスには、グローバルスタンダードの基準を乗り越えているものが数多くあります。だからこそ、多くの外国人が銀座や秋葉原までやって来て、日本製品を買い求めているのです。日本で試された商品は、世界の消費者の信頼を得ているのです。
日本の本当の資産は、誠実で勤勉な日本人そのものだと私は思っています。

我々日本人は、もっと自国の文化を誇りに思い、大切にするべきなのかもしれません。そしてどんどん世界に出て行く!

頑張れ日本!頑張れ日本人!

15.季節や期間を限定した商品はそれだけで価値がある

「今買う理由」「今食べる理由」を作ってあげる「旬」「初物」という考え方自体が、大変効果的なマーケット戦略だと思います。土用の丑の日に鰻を食べるという週間も、「今買う理由」「今食べる理由」を作る日本独自のマーケティングなのではないでしょうか。

妙に納得。確かに日本には季節に応じて確実に売れるものがバカみたいにありますね。

16.社員は褒めて伸ばす。人を育てる会社が強い企業。

弓道には「弓は人を育てる」という言葉があります。弓道の大きなミッションは、的に当てることや、弓が上手になることではなく、弓を学びながら人間的に成長していくということです。そして、このミッションが、弓道をすることに深い意味と喜びを与えてくれるのです。

仕事も同じです。会社のかかげるミッションに深い意味があり、その考え方と自分の価値観が一致したとき、自分の仕事に喜びを感じることができます。

プライベートでは生き生きとしているのに、会社で仕事をしているときは辛そうというのでは、人生がもったいない。プライベートも仕事も同じように楽しく充実しているというのが、人間としての理想の生き方です。

明日仕事に行きたくない、仕事中にため息をついている、同僚と会社の愚痴を話してストレス解消、こんな毎日をもし過ごしているのなら、その会社はスパッとやめましょう。さっさと辞めて、生き生きと働ける場所を探してください。

人間、楽しいことは続けられますが、辛いことを長く続けるのは無理です。体壊します。

17.理念を身体で覚えるための環境と時間をつくる

会社の理念は言葉で伝達するだけでは誰も覚えようとしないし、実行しようとも思いません。組織的にトレーニングをして、みんなで身につけていくことが重要なのです。

ゴディバの「Our Way」という企業理念が素晴らしい。しかも楽しそう!

18.セカンドライフを充実させるために、今、しておくべきこと

60歳で引退し、仮に90歳まで生きたと考えると、残りの人生は30年もあります。赤ちゃんから30歳までといえば、相当長い年月です。これを余りの人生、残りの人生と考えるか、第二の新しい人生と考えるかで全く違うものとなるでしょう。早くから仕事以外の別のコミュニティーに参加していれば、60代の頃には大ベテランです。ちょうど定年で会社を引退する頃に、別の世界でお役に立てるベテランになっているのは理想的ではないでしょうか。

ピーター・ドラッカーも「第二の人生をどうするか。これを考えなければならない」と言っています。老後のこともちゃんと考えて、早いうちから取り掛かるのがベストですね。

19.すべて自己責任と考えたとき、ビジネスの向上が始まる

失敗の原因を相手や環境に求める考え方は、自分の上達や向上を妨げるだけです。人のせいにするよりも、自分自身の向上にこそ集中すべきなのです。

働く環境が大きく変わった日本。会社が親のように社員の世話をし、社員は一生懸命に働いてさえいれば、より大きな役割や恩恵を受ける時代はもう終わりに近づいています。

「自分の射を、自分で作る」これからはいつでも会社を離れることができるように準備を整えておくべきです。会社を離れると守られているという安心感はなくなりますが、その代わり、自分の理想の未来を築き上げる多くの機会と自由が与えられます。

この自由を楽しむためにも、すべてを自分の責任として見る習慣をつけておきたいものです。

20.冒険を恐れていたら、人生は始まらない。人との出会いが一番の宝。

私の今までの人生で最も重要な出会いは、社会的なコネクションでもなく、正式な場での紹介でもなく、計画からでもなく、偶然の出会い「ご縁」から生まれています。人との出会いが、私を思いもしないところに導いてくれたのです。

行動が生み出すのは、新しい出会いです。その出会いが、豊かな実りをもたらしてくれます。

どんどん行動を起こして、心が触れ合う本当の出会いを見つけてみたい!

まとめ

冒頭にも書きましたが、この本は、これから何度も折をみては読み返したい本になりそう。

仕事について色々と余計なことばかり考えて、不安や悩んでいたことが、この本を読むことで吹き飛びました。

「正射必中」のビジネス論、もっともっと自分のものにしていきたいと思います。


※今回ご紹介した本はレビュープラスからいただいてレビューを書いたものです。本のレビューに興味のある方は、ぜひ登録してみてください。

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