沈む船から脱出できる5つのルール この方法で生きのびよ!

沈む船から脱出できる5つのルール この方法で生きのびよ!

「5つの恐ろしい氷山」がいま、あなたの船に近づいている。

「今のままではいけない、何かを変えたい!」と感じている方にぜひ読んでもらいたい良書です。本書『この方法で生きのびよ!―沈む船から脱出できる5つのルール』(鈴木博毅著、経済界)では、社会を激変させる大きな流れを「5つの氷山」、私たちがいま所属している組織やビジネスの枠組みを「船」、という言葉で表現されている。

「5つの氷山」は、誰も沈むなんて想像もできなかった巨大な船でさえ、簡単に沈没させてしまう力を持っています。

ビジネスはもちろん、生活スタイルさえ気がつかない間に劇的な変化を遂げます。この変化にいち早く気がつき、人生の大きなプラスに転換するか(時代のチャンスをつかむ)。それとも、回避できずに大きな悲劇を体験する(冷たい海に投げ出される)のか。

すべては「5つの氷山」の秘密を理解したかどうかが、運命の分かれ目になるかもしれません。(「はじめに」より)
スポンサーリンク

沈む船から脱出できる5つのルール=「5つの氷山」を理解する

「歴史は繰り返す」よく聞かれる言葉ですが、本書でも過去に起きたパラダイムシフト(現代の絶対的なルールが破壊される)の例がたくさん使われています。人間の歴史は、5つの氷山=5つの普遍的要因の繰り返しと言えます。

■ 5つの要因とは?

1.「代替」・・・社会を一変する力
2.「新芽」・・・過去と決別した成果
3.「非常識」・・・変化に対応する思考
4.「拡散」・・・足枷を解放した効果
5.「増殖」・・・拡大を続ける構造

タイトルにある「沈む船から脱出できる5つのルール」とは、この「5つの氷山」の秘密を理解することにあります。これまで見逃してきた「大きな変化」に飛びつき、「成功へ活用する」ことが本書の狙いです。

1.「代替」・・・8つの結論

なぜ人は「いまある日常」が永遠に続くと思うのか?

章末のまとめから。

  1. すべての人間と産業は「代替」に直面する。
  2. 代替現象はいつか「均衡」するが、着地点をコントロールしないと、あなたの仕事も消滅する運命を辿る
  3. 発明品が赤子の初期は、生き残るための安全地帯をまず見つける。
  4. 従来品の代替を始めるには、安全地帯から飛び出す別の哲学を組み入れる。
  5. 代替には見せかけの代替と本物の代替がある。
  6. 新製品やサービスは既製品の代替になるまでいくつかのハードルがある。
  7. 代替は時に、目に見えず広く進行する。
  8. あなたが生き残り繁栄するためには、常に新しい役割を追求し、生存範囲を広げていく必要がある。

本書で取り上げられている「馬から自動車」への代替は、非常に興味深かった。

2.「新芽」・・・6つの結論

なぜ人は「新しい可能性」に出会えないのか?

  1. 森林の自然災害は、養分や水を新しい種に与える効果がある。
  2. 復元力は同じ森が姿を変えながら、何百年も生き続けることを可能にしている。
  3. 上手くいかないとき、昨日と同じ場所から立ち去ることが必要になる。
  4. 昨日の仕事が消える前に、あなたは上野に向かい、歩き始めているか。
  5. 賞味期限切れの目標を握りしめ続けて、目標と一緒に没落しない
  6. 目標の固定ではなく、目標自体の試行錯誤こそレジリエンスを増幅させる。

今年の目標を去年のものと同じにしても去年を越える結果は出せない。目標の試行錯誤は、繁栄の必須条件。

3.「非常識」・・・8つの結論

なぜ人は「過去」を捨てることができないのか?

  1. アレクサンダー大王には、進取の精神と2つの文化を融合した問題解決力があった。
  2. 父王を超えたいという自己顕示欲が巨大帝国を生み出した。
  3. 秦の若き王だった政は、過去に縛られたくない強烈な願望を抱いていた。
  4. 願望を実現してくれる「法治主義」という武器に出会って天下を統一した。
  5. 古い世界観から抜け出し、新しい視点で主導権を発揮できるか。
  6. 多くの武将は古い世界観に固執して、嫉妬しながら世界観と一緒に消えた。
  7. 非常識は新たな目標と世界観をたずさえ、4つの鎖に縛られる者を駆逐する。
  8. 新たな世界観への飛躍には、鎖を打ち破る策が不可欠である。

古い知識、古い目標、古い技術、古い人間関係、古い制度、これらの古い価値観を捨てなければ、新しい価値観で成功している人をただ指をくわえてうらやむ人生になってしまいます。

4.「拡散」・・・8つの結論

なぜ人は「閉塞」から抜け出せないのか?

  1. 「拡散」の現象をうまく利用した起業家は、驚くべき成功を収めることがある。
  2. 単なる性能向上ではなく、「拡散」を可能性にする性能を考える。
  3. サービスを提供する、製品の販売だけでは、売り上げはいつまでも拡大しない。
  4. 「代替」「拡散」を利用しない企業は、閉じた井戸で何年間も泳いでいる。
  5. 発想自体はシンプルでも、新たな仕事を創る強力な武器となる。
  6. ほかの業界で使われている商品特性を、自社の製品と組み合わせてみること。
  7. プロがやっていた仕事を素人に「拡散」させる製品を考えてみること。

ブログをやってるせいか、「拡散」が最も興味を惹かれた内容でした。売上を上げるには「シーン」の拡大、つまり市場の開拓が欠かせません。

5.「増殖」・・・4つの結論

なぜ人は「成功の増殖」ができないのか?

  1. 集団の構成員が目標を強烈に共有して、新たな参加者が効果的に教育されることが、成功を増幅させる最初の一歩になる。
  2. ウイルスは広く増殖するため、種の壁を超えて、新たな宿主に入る鍵を何度も変える実験をする。これは企業の生存対策に酷似している。
  3. 世界を覆い尽くす存在は、歴史に何度も登場している。
  4. 私たちはさまざまなウィルス(夢や目標、思想)に感染して、自らの人生を積み重ねている。

大ヒット商品の基本は「種の壁」を超えること。

企業は、仕組みとして経営者視点を持ち、経営者と同じ思想を持つ社員を育てることが大切。

まとめ

各章に書かれている結論を端的にピックアップしてまとめてみました。

言葉足らずな部分が多々ありますが、詳細は本書を熟読して「沈む船から脱出できる5つのルール」を是非とも知ってほしいと思います。

「代替」「新芽」「非常識」「拡散」「増殖」の5つは、社会全体に変化を与えます。これは自然が生み出すのではなく、人間が生み出す変化です。だれが、どのように選択をしようとしているのかに鋭敏になることです。(「さいごに」より)

最後に、世の中の動きに鋭敏になるための5つのポイントをどうぞ。

世の中の動きに鋭敏になるための5つのポイント

だれかが、日常の買い物で何かの代替品を買い始めたとき
だれかが、やるべきだった役割を手放したとき
だれかが、新しい世界観を社会に投げかけたとき
だれかが、解決のため新しい何かを持ち込んだとき
だれかが、同じ思いを抱く者を増やし始めたとき

大きな潮流の暗示を見逃さないよう、アンテナを張り続けましょう。

※今回ご紹介した本はレビュープラスからいただいてレビューを書いたものです。本のレビューに興味のある方は、ぜひ登録してみてください。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
当ブログの最新記事をRSSで配信中です。登録はこちらからお願いします。