風が強く吹いている
三浦しをん (著)
著者の三浦しをんさん、直木賞受賞第1作目の「風が強く吹いている」を読了。
2006年9月22日に刊行され、漫画化、ラジオドラマ化、舞台化、実写映画化というすごい経歴を持つ本だということは、読んだ後に知りました。
そんなにすごい本だったとは...。そりゃ、面白いはずですね。512ページもの大作を3時間ほどで読んでしまいました。あ〜、もっと味わって読んでもよかったかな。
ストーリーは、これまでにあまり例のない駅伝を舞台にした作品。
君だったのか、俺が探していたのは。走れ、「速く」ではなく「強く」。目指すは箱根駅伝――!! 走るために生まれながら、走ることから見放されかけていた清瀬と蔵原。2人は無謀にも陸上とは無縁だった8人と「箱根」に挑む。走ることの意味と真の"強さ"を求めて......。箱根の山は蜃気楼ではない。タスキをつないで上っていける、俺たちなら――。直木賞作家の本領全開、超ストレートな大型青春小説。
著者が構想・執筆に6年かけた、超ストレートな大型青春小説。
最初のつかみにはあまりぐっとこなかったものの、読み進めていくうちに素晴らしい才能を持った蔵原走と、ずば抜けた人間操縦法をもつ清瀬ハイジの走ることへの情熱にぐいぐいと引き込まれていきました。
蔵原走が速い速い!天才ランナーとはこういう人のことを言うのかと思えるほどの走りっぷり。描写も素晴らしく、頭の中に走の走っている姿が今でも残っています。
清瀬の観察眼とうまい人の使い方にも脱帽。人を使うことがある人には学ぶところが多いかも。
それにしても走るっていうことがこんなに奥深いことだとは思いませんでした。そもそも、長距離が苦手だったこともあり、例年通り、今年も箱根駅伝は完全にスルー。ニュースを見ては、正月からよく走るよなぁとぼんやり眺めていたのをちょっと後悔中です。
あ、来年はちゃんと見てみようと思います、箱根駅伝。
たまには僕も、走ってみようかな♪
青春小説でいくと、ちょっと前に読んだ「七帝柔道記」もおすすめです。
いやぁ、スポーツっていいですねぇ、やっぱり。
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