
レビュープラスよりマルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選1 ケチャップの謎 世界を変えた"ちょっとした発想"発売前の"ゲラ"をいただきました。ありがとうございます。
本書は昨年のベストセラー『天才! 成功する人々の法則』の著者、マルコム・グラッドウェルが『ニューヨーカー』誌に掲載した、歴史的名コラム6本を収録したもの。
小さな世界で、世界を変えるほどの大きな仕事をした人々の物語が綴られており、今回はゲラということで、その中の3本のコラムをいただきました。
本書の内容は以下の通り。
ケチャップの謎 内容(目次)
第1章 TVショッピングの王様
「アメリカのキッチンを征服した男」
第2章 ケチャップの謎
「マスタードは十種類以上、なのにケチャップは、なぜ同じ味?」
第3章 ブローイング・アップ(吹っ飛び)の経済学
「ナシーム・タレブが壊滅的損失の不可避性(ブラックスワン)を投資戦略に転換させるまで」
第4章 本当の髪の色
「ヘアカラーと戦後アメリカの隠れた歴史」
第5章 ジョン・ロックの誤解
「避妊薬(ピル)の開発者が女性の健康について知らなかったこと」
第6章 犬は何を見たのか?
「カリスマ調教師 シーザー・ミランの"神業"」
マイナーな世界の天才たちのアイデアの秘訣
今回のゲラでいただいたのは第1章〜第3章。
それぞれの登場人物「ロン・ポピール」「ヘンリー・ジョン・ハインツ」「ナシーム・タレブ」は、アインシュタインやウィンストン・チャーチル、ネルソン・マンデラといった世界の偉大な設計者と区別するために、あえて「マイナーな天才たち」と表現されている。
しかし、そのマイナーな天才たちが、ポピールは「万能野菜カッター」、ハインツは「ケチャップ」、タレブは「投資」に捧げる情熱は、メジャーな天才たちに決して引けを取っておらず、その行動力・判断力・粘り強さ・コミュニケーション能力・マーケティング能力はすさまじいものがある。
マイナーな天才たちのアイデアの秘訣は、簡単な言葉で言うと「仕事がどれだけ好きか」にかかっているのではないかと。ロン・ポピールの場合だと、毎日「万能野菜カッター」のことを考え、情報を集め、試行錯誤しながら実行に移し、修正してさらに再計画をする。このPDCAのサイクルが異常に速いスピードで毎日繰り返されることで、"ちょっとした発想"が"とんでもない発想"に変わっていく。
マルコム・グラッドウェルのアイデアを見つける秘訣
本書の著者、マルコム・グラッドウェルもアイデアを見つける天才だ。
本書を読めば分かるが、一つのコラムに出てくる登場人物の数が実に豊富。登場人物が多すぎて、さらには外国の方ばかりなのでカタカナが多いため、人物整理に頭が追いつかないぐらい。しかも、それぞれの登場人物の生い立ちも詳細に書かれている。
構想から資料集め、執筆・推敲に至るプロセスに膨大な時間をかけているに違いない。
そんなライターである彼の、執筆のアイデアを見つける秘訣は、実は本人にもうまく説明できないと述べている。「どこから執筆のアイデアを得ているのか」と尋ねられたときにはいつも曖昧な答えになるという。
「誰かに教えてもらった」
「編集者のヘンリーにもらった書籍を読んでヒントを得た」
「まったく覚えていない」
実は、この曖昧な返答に秘訣が潜んでいるのだ。
常にアンテナを張り巡らし、アイデアの"種"をいくつも頭の中にため込んでいるのである。すると、ある情報がインプットされたときに、その種がいっきに芽吹く。
本書の「はじめに」でこの秘訣について触れてある。
アイデアを見つける秘訣は、たとえ相手が誰であろうと、たとえ何であっても「語られるに値する」物語がある、と自分に思い込ませることにある。もうひとつの秘訣は、
アイデアを見つけるもうひとつの秘訣は、権力と知識の違いを理解することだ。詳しくは、本書にて。
本書の半分しか読むことが出来ませんでしたが、残りの半分についても是非一読してみたいと思う内容でした。
7月7日に発売。続編も予定されているようです。








